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J-GLOBAL ID：201202294110263601   整理番号：12A1122882

気および液相中での非-断熱電子動力学の時間分解光電子分光法

Time-resolved photoelectron spectroscopy of non-adiabatic electronic dynamics in gas and liquid phases

著者 (3件)： SUZUKI Toshinori (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  SUZUKI Toshinori (JST-CREST, Tokyo, JPN) ,  SUZUKI Toshinori (RIKEN, Wako, JPN)
資料名： International Reviews in Physical Chemistry  (International Reviews in Physical Chemistry)
巻： 31  号： 2  ページ： 265-318  発行年： 2012年04月 
JST資料番号： E0892A  ISSN： 0144-235X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 分子ビーム中での単離分子中および周囲温度での水溶液中での非-断熱プロセスの時間分解光電子分光法(TRPES)を議論した。TRPESを用いた多原子分子の非-断熱電子動力学に関する最近の研究を紹介し,過去3年における我々の研究をまとめることに焦点を当て,超高速レーザーおよび電子分光計などの技術的側面も簡単に紹介した。原型芳香族分子のTRPESはディープUV領域での超短レーザーパルスを必要とし,多色フィラメント化技術によって20fs時間よりも短いディープUVおよび真空UVパルスの生成が可能となり,この技術が高時間分解でのTRPESに対して非常に有効である。ピラジン,ベンゼン,およびトルエンの分子においては,電子特性の変化が平面から非-平面幾何学的配置への分子構造変形へ非常に関連付けられる。これらの気相反応においては,光電子角度異方性の測定が,超高速電子動力学を解明するためのキーであった。一方,溶液中での非-断熱電子動力学は,非-断熱動力学の実験および理論的研究の開拓中の新しい領域である。液体TRPESの大きな強度が,電子,原子,分子および粒子に対してウエット条件下での電子動力学の詳細な超高速光電子分光法研究を可能にするということが強調されている。液体TRPESに対して高-繰返しレーザーの利点は極めて明瞭であり,TRPESによって4つの極性プロトン性溶媒中での溶媒和電子の電子結合エネルギーが得られ,これらの種のエネルギー論が確立されている。

シソーラス用語： *時間分解分光法 ,  *光電子分光法 ,  *非断熱過程 ,  *気相反応 ,  溶媒和電子 ,  分子ビーム ,  水溶液 ,  多原子分子 ,  *液相反応 ,  電荷移動 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族炭化水素 ,  アルキルベンゼン ,  酸素複素環化合物

分類 (1件)： 有機化合物・錯体の電子分光スペクトル(分子)  (BH06092P)

物質索引 (4件)： ピラジン ,  ベンゼン ,  トルエン ,  フラン

タイトルに関連する用語 (6件)： 気 ,  液相 ,  断熱 ,  電子動力学 ,  分解 ,  光電子分光法