抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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窒素化合物は人類活動の結果過去100年間に顕著に増加して,環境問題を引き起こしてきた。問題の一つは森林生態系における必要以上の窒素の飽和である。最近日本の窒素酸化物の放出は減少してきたが,近隣の国々による放出により全体では減少していない。森林生態系の蓄積,樹種の違い,地質状況や気候なども窒素飽和に影響する。日本では夏に大量に沈積するので,河川での窒素濃縮は観察されない。大気と河川における窒素の挙動を解明するには,安定同位体解析が鍵となる。大気から河川へと,窒素化合物は多様な化学的,生物学的な反応を行う。安定同位体はこのような反応の進行を示すものであり,安定同位体を頻繁に解析することで窒素がどのように大気から河川に動いているのかを明らかにできる。