抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,地球温暖化問題が懸念され,その主な原因とされる温室効果ガス,特に二酸化炭素(以下CO2)の削減が社会全体に対して求められ「低炭素型都市の構築}が期待されている。特に造園分野では,自然や緑を活用した低炭素型都市の構築のあり方について検討を行うことが求められている。また,他方で,CO2排出削減に向けた取り組みの一つとして様々な分野においてライフサイクルCO2(以下,LCCO2)評価の重要性が指摘されている。そこで本論文では,簡易的なLCCO2評価手法を構築し,その評価に基づき低炭素型都市の構築における自然や緑を活用した都市環境の整備計画の可能性について検討する。その結果,本研究で構築したLCCO2評価手法が,自然や緑を活用した低炭素型の都市環境の整備計画の検討等へ応用可能であることが示唆された。その評価結果に基づき自然や緑を活用した都市環境の整備計画の可能性についてみると,土地利用を変化させずとも緑化可能地への樹冠被覆地の拡大や土地被覆の自然素材への変更がCO2削減に一定程度有用であることがわかった。