抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年3月に発生した東日本大震災は甚大な人的・物的被害をもたらしたが,その影響は長期間に亘って継続することが考えられる。その大きな要因は膨大な量の損壊がれきの存在である。本稿においては,その一次仮置場と分別について記した。この災害で発生したがれきは2250万トンと言われ,その中で処理の重要度が高いコンクリートくず,廃石綿,廃石膏ボード,津波堆積物を中心に処理フローを示した。コンクリートくずについては,敷地境界の割出しを行なうために依然として現地に残存するものが多く,その排出はこれからとなる可能性が高い。コンクリートくずは粒径調整が適切に行なわれれば復興資源として活用できる。廃石綿については一次管理も含め慎重な分別が求められる。廃石膏ボードも環境によっては硫化水素が発生するため,廃石綿と同様慎重な分別が必要である。津波堆積物は様々な材料・物質から成るためその処置が非常に複雑になる問題を抱えている。いずれにせよ,これらの損壊がれきの有効利用へ向けた取組が重要になると考えられる。