抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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宮崎県日南市は林業に対する関心を喚起し,好ましい森林景観を形成するために市有スギ人工林の列状間伐を実施し,その跡地にヤマザクラを植栽した。これまでスギ林跡地へのヤマザクラの植栽事例はなく,今後のスギ人工林の広葉樹林化の参考とすべく,その成績調査を行った。調査は日南市市有林「日南調和の森」にて2010年11月から2011年2月にかけて20調査区画地について,ヤマザクラの生存率および個体サイズを調査した。その結果,植栽されたヤマザクラは3年生の段階でその生存率は高く,生育も良好であった。スギ人工林の列状間伐跡地には針広混交林を目的としたヤマザクラの導入が可能であることを示した。しかし,残されたスギ林の成長につれてヤマザクラの受光環境が悪化し,生存率,生育状態への影響が予測されるので継続的観察・調査が必要である。