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J-GLOBAL ID：201202298337613930   整理番号：12A0759422

錯体型人工光合成へ向けて! 金属錯体触媒による酸素発生反応に新展開

著者 (4件)： 吉田将己 (分子科学研) ,  正岡重行 (分子科学研) ,  吉田将己 (九大 大学院理学府) ,  正岡重行 (JST-さきがけ)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 67  号： 6  ページ： 12-16  発行年： 2012年06月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： エネルギー問題解決の切り札の一つとして,光エネルギーから燃料をつくりだす「人工光合成」が注目されている。水からの酸素発生は,水から4個の電子を同時に奪う反応(酸化反応)なので,人工的に再現するのは難しいと言われている。自然界の光合成では,この反応を4個のマンガンイオンをもった酵素を用いることで進行させている。筆者らはこの酸素発生反応の触媒について研究している。常識であったRu二核錯体ではなく,単核Ru錯体でも触媒活性をもつことを示し,これが今や新しい常識になった。酸素発生触媒の反応機構,第二の主役セリウム(IV)(セリウム(IV)が水中で水を活性化し,ラジカル的な反応性を与えている),酸素発生メカニズムの解明,酵素に学ぶ触媒設計について説明した。人工光合成の大きな山の裾野で一歩を踏みだしたことにはなるかもしれない。

シソーラス用語： *光合成 ,  *光触媒反応 ,  *ルテニウム錯体 ,  *酸素 ,  *化学反応 ,  問題 ,  エネルギー ,  水 ,  酸化 ,  マンガン化合物 ,  金属イオン ,  酵素 ,  二核錯体 ,  *触媒活性 ,  *反応機構 ,  セリウム化合物 ,  ラジカル ,  反応性 ,  触媒設計 ,  窒素複素環化合物
準シソーラス用語： エネルギー問題 ,  マンガンイオン ,  光エネルギー ,  酸化反応 ,  *酸素発生反応 ,  *人工光合成 ,  単核錯体

分類 (3件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  ピリジン  (CF07095Q) ,  光合成  (EB10020I)

物質索引 (2件)： 2,2′:6′,2′′-テルピリジン ,  2,2′-ビピリジン

タイトルに関連する用語 (5件)： 錯体 ,  人工光合成 ,  錯体触媒 ,  酸素発生反応 ,  展開