抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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傷害に対する樹木木部の防御反応と水分分布が樹種によってどのように異なるかを知るために,いくつかの樹種を用い,まず最初に自然の傷害を受けた枝で,次に共通の人為的傷害を与えた主幹および枝/苗木で中性子透過写真法(NRG)による観察を行なった。材変色は傷害後に次第に明瞭になった。材変色の大きさは,水平方向ではどの樹種もほとんど広がらなかったが,軸方向に長くなった。イチョウでは傷害部の周囲で早くから軸方向に長い乾燥部が認められた。これはスギやヒノキでの研究結果と一致した。広葉樹では材変色が生じても傷害部周囲の乾燥はほとんど起こらず,逆に,水の集積が推測される樹種があった。針葉樹,広葉樹とも材変色部の境界で防御関連物質と思われる固形物の集積が1週間後にはすべての樹種で認められた。