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J-GLOBAL ID：201302200327915049   整理番号：13A0693754

キラルなアゾリウム塩による銅触媒不斉共役付加反応

Chiral Azolium Salts for Cu-catalyzed Asymmetric Conjugate Addition Reactions

著者 (1件)： 坂口聡 (関西大 化学生命工)
資料名： 有機合成化学協会誌  (Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan)
巻： 71  号： 4  ページ： 319-329  発行年： 2013年04月01日 
JST資料番号： F0383A  ISSN： 0037-9980  CODEN： YGKKAE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： キラルNHC配位子の設計と合成およびそれを用いる銅接触不斉共役付加に関する研究報告を紹介した。単座配位型アゾリウム塩による反応,ヒドロキシアルキル置換アゾリウム塩による反応,ヒドロキシアリール置換アゾリウム塩による反応,ヒドロキシアミド置換アゾリウム塩による反応に分けて解説した。ここで紹介した銅接触不斉共役付加反応の多くはアゾリウム塩と適当な銅塩から反応系中で発生させた触媒系を用いており,そのような系では合成が容易で安定性もよく,個々の反応に調節可能な不斉配位子が有用である。NHC-Cu触媒によるエナンチオ選択的な炭素-ホウ素または炭素-ケイ素結合形成反応も開発され,新しいキラルNHC配位子の設計は今後の不斉触媒反応における困難解決に期待される。

シソーラス用語： *カルベン ,  *窒素複素環化合物 ,  不斉反応 ,  付加反応 ,  *銅触媒 ,  *銅錯体 ,  触媒反応 ,  不斉触媒 ,  *不斉配位子 ,  共役付加 ,  *N-ヘテロ環状カルベン
準シソーラス用語： *N-複素環カルベン ,  *キラル配位子

分類 (2件)： 窒素複素環化合物一般  (CF07040G) ,  その他の触媒  (CB06123Z)

引用文献 (64件)：

• 1) NHCに関する総説: (a) J. Tornatzky, A. Kannenberg, S. Blechert, Dalton Trans., 41, 8215 (2012)
• (b) F. Wang, L.-j. Liu, W. Wang, S. Li, M. Shi, Coord. Chem. Rev., 256, 804 (2012)
• (c) S. Díez-González, “N-Heterocyclic Carbenes” RSC-Publishing, Cambridge, 2011
• (d) L. Benhamou, E. Chardon, G. Lavigne, S. Bellemin-Laponnaz, V. César, Chem. Rev., 111, 2705 (2011)
• (e) O. Kühl, “Funtionalised N-Heterocyclic Carbene Complexes”, Wiley-VCH, Weinheim, 2010

タイトルに関連する用語 (4件)： キラル ,  塩 ,  銅触媒 ,  共役付加