抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,トライボロジーの観点から集電系の代表的なしゅう動材料であるパンタグラフのすり板,次にすり板とトロリ線のしゅう動で発生するしゅう動音を含む新幹線の集電系騒音について解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:高速鉄道の集電システム(シンプルカテナリ架線の例),高速鉄道用パンタグラフの構造例など,2)新しいパンタグラフすり板の開発:鉄系焼結合金すり板の摩擦摩耗特性(現用鉄系焼結合金すり板の摩耗率速度特性,新幹線用すり板の現用材および試作材の物理特性と組成,現用鉄系焼結合金すり板の摩耗率とアーク放電電流との関係),すり板の試作方針と材質の選択(試作すり板の金属組織),定置試験による特性評価(試験方法,定速摩耗試験,低速における模擬トロリ線への影響評価試験と手順例,定速摩耗試験結果(すり板試験片の摩耗率,模擬トロリ線の摩耗率),低速でのトロリ線への影響評価(模擬トロリ線への影響の比較)など),実車による特性評価(実車試験開始からすり板摩耗率の変化)など,3)新幹線の集電装置に起因する騒音:集電系騒音,しゅう動音と空力音の寄与度評価(しゅう動音と空力音の分離試験,320km/hにおけるしゅう動音とパンタグラフ空力音の寄与度予測),パンタグラフの空力音対策(新幹線車両の集電装置の一例,最近の低騒音パンタグラフの例)など。