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J-GLOBAL ID:201302200567055020   整理番号:13A0003604

超臨界二酸化炭素による酸性紙の脱酸処理

Deacidification of Acid Paper with Organic Base in Supercritical Carbon Dioxide
著者 (3件):
資料名:
巻: 68  号: 10  ページ: 265-268 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: F0278A  ISSN: 0037-9875  CODEN: SENGA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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価値ある文化財の1つとして,紙材料は博物館や図書館に保存されている。しかしながら,従来法で使用されている溶媒,水は湿式及び乾式処理の間に生じる変形のために,紙を駄目にする危険がある。本研究では,臨界点以上の圧力と温度で流体である超臨界二酸化炭素(scCO2)を溶媒として用いた。scCO2は表面張力が著しく低いために,親水性材料上に吸着しない物質を伴ってミクロ及びナノスペースに膨潤させずに侵入することができる。それ故scCO2の使用は酸性紙を損傷することなく中和することが期待される。本実験では,印刷していない硫酸紙を多層に重ね,3種の有機塩基,即ち従来法で使用されるモノエタノールアミン,トリエタノールアミンとscCO2に比較的に溶解するトリエチルアミンでバッチ処理した。1時間の処理後,紙のpHは5.5から7.0~7.5に増加し,メタノールを含むscCO2中の全ての塩基による紙の脱酸を示唆した。scCO2/メタノール中のトリエチルアミンで処理された酸性紙は,エタノールアミン又は蒸気及び液相法よりも黄変無しにより速く中和された。さらに,紙の引張強さは,scCO2中の塩基処理により対して影響されなかった。酸性紙中に含浸したトリエチルアミンのバッファ効果は,6ケ月以上持続した。さらに,酸性紙50枚は,トリエチルアミンを使用したscCO2法により,均一に中和された。
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