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J-GLOBAL ID：201302200722231620   整理番号：13A0888828

2011年度の連続測定結果に基づく全国的なPM_2.5汚染の状況解析

Current Situation of PM_2.5 Air Pollution in Japan Based on Continuous Monitoring Data in 2011 Fiscal Year

著者 (7件)： 板野泰之 (大阪市環境科研) ,  大原利眞 (環境研) ,  山神真紀子 (名古屋市環境科学調査セ) ,  大野隆史 (名古屋市環境科学調査セ) ,  長田健太郎 (山口県環境保健セ) ,  武直子 (アジア大気汚染研究セ) ,  菅田誠治 (環境研)
資料名： 大気環境学会誌  (Journal of Japan Society for Atmospheric Environment)
巻： 48  号： 3  ページ： 154-160  発行年： 2013年05月10日 
JST資料番号： S0850A  ISSN： 1341-4178  CODEN： TKGAFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年度にはPM_2.5質量濃度の連続測定が全国的に実施されたことから,その濃度レベル,日内変動,週内変動および年内変動パターンの全国的な状況をまとめた。計36自治体,71測定局の時間値データを解析した結果,PM_2.5の年平均濃度は9.7-22.7μg m^-3であり,39の測定局で15μg m^-3(1年平均値に係る環境基準値)を超過した。日内平均値については-35.1-105.5μg m^-3の範囲であり,東アジアからの黄砂や硫酸塩エアロゾルの影響下では全国的に35μg m^-3(1日平均値に係る環境基準値)を超過する傾向が認められた。一方,高濃度域が特定の地域に偏在するような汚染事例もしばしば認められたことから,国内の地域的な汚染源からの影響も示唆された。PM_2.5質量濃度の日内変動パターンはNO_xのそれと比較すると極めて多様であった。週内変動パターンには平日に高濃度となり週末に低濃度となる傾向が認められ,人為汚染源の影響が示唆された。また,春季と秋季に高濃度となる年内変動が支配的であることがわかり,9月または12月に濃度が低下する傾向が全国的に認められた。(著者抄録)

シソーラス用語： *浮遊粒子状物質 ,  エアロゾル ,  日本 ,  *日変化 ,  *季節的変動 ,  地理的分布 ,  現象 ,  効果 ,  大気汚染 ,  路線測量 ,  都市域 ,  緑地地区 ,  酸化窒素 ,  硫酸 ,  供給源 ,  *PM2.5 ,  週末効果 ,  田園地区 ,  *大気汚染物質
準シソーラス用語： 田園地域 ,  NO_x

分類 (1件)： 粒状物調査測定  (SB03060E)

引用文献 (18件)：

• 青木繁伸: クラスター分析, http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/ misc/clustan.html (2012.10.29 アクセス) .
• Chow, J. C., Watson, J. G., Lowenthal, D. H., Hackney, R., Magliano, K., Lehrman, D., Smith, T.: Temporal variations of PM_2.5, PM₁₀, and gaseous precursors during the 1995 integrated monitoring study in central California, <i>J. Air, & Waste Manage. Assoc.</i>, <b>49</b>, 16-24 (1999) .
• DeGaetano, A. T., Doherty, O. M.: Temporal. spatial and meteorological variations in hourly PM_2.5 concentration extremes in New York City, Atmos. Environ., 38, 1547-1558 (2004) .
• Gomiナ。ト稿k, B., Hauck, H., Stopper, S., Preining, O.: Spatial and temporal variations of PM₁, PM_2.5, PM₁₀ and particle number concentration during the AUPHEP-project, Atmos. Environ., 39, 3917-3934 (2004) .
• Hueglin, C., Gehrig, R., Baltensperger, U., Gysel, M., Monn, C., Vonmont, H.: Chemical characterization of PM_2.5, PM₁₀ and coase particles at urban, near-city and rural sites in Switzerland, Atmos. Environ., 39, 637-651 (2005) .

タイトルに関連する用語 (4件)： 連続測定 ,  汚染 ,  状況 ,  解析