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J-GLOBAL ID：201302203182167005   整理番号：12A1812696

人工ダム湖である奥津湖における栄養塩の変化

Nutrient elimination in an artificial dam reservoir, Lake Okutsu

著者 (4件)： 高木秀蔵 (岡山県農林水産総合センター水産研究所) ,  近藤正美 (岡山県農林水産総合センター水産研究所) ,  土江清司 (国土交通省中国地方整備局苫田ダム管理所) ,  藤原建紀 (京都大学大学院農学研究科)
資料名： 日本水産学会誌
巻： 78  号： 6  ページ： 1176-1186 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0898A  ISSN： 0021-5392  CODEN： NSUGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 人工ダム湖である奥津湖の流入部,湖内,流出部において,水温,プランクトンの発生状況および TN, TDN, DIN, TP, TDP, DIP, DSi の測定を行った。湖内では,夏季に水温躍層が発達した。一年を通じて渦鞭毛藻類を中心とした浮遊性の藻類が表層域に発生していた。流出水の栄養塩濃度は,流入水よりも低かった。浮遊性の藻類が表層の栄養塩を消費し,栄養塩濃度が低下した表層水が放水されていた。流入量と比較して,年平均で TN は 27.8%,TP は 21.2%,DSi は 18.9% がダム湖内で除かれていた。(著者抄録)

シソーラス用語： *栄養塩類 ,  *貯水池 ,  岡山県 ,  水質汚濁 ,  *水質調査 ,  プランクトン ,  取込
準シソーラス用語： DIN ,  *ダム湖 ,  渦鞭毛藻類 ,  *栄養塩 ,  奥津湖 ,  水温躍層 ,  全窒素

分類 (4件)： プランクトン  (FH02050R) ,  湖沼汚濁  (SB02030Q) ,  水質調査測定一般  (SB02060X) ,  生態系  (EE01040P)

引用文献 (22件)：

• 1) 谷田一三,竹門康弘.ダムが河川の底生生物に与える影響.応用生体工学 1999; 2: 153-164.
• 2) 原島 省.陸水域におけるシリカ欠損と海域生態系の変質.水環境学会誌 2003; 26: 621-625.
• 3) 山本民次.ダム建設によるエスチュアリーの貧栄養化と植物プランクトン相の変化.日水誌 2007; 73: 80-84.
• 4) Entz B. 井出慎司抄訳.アスワンハイダム湖(その建設が及ぼした影響).土木学会誌 1994; 79: 50-52.
• 5) Humborg C, Ittekkot V, Cociasu A, Bodungen BV. Effect of Danube River dam on Black Sea biogeochemistry and ecosystem structure. Nature 1997; 386: 385-388.

タイトルに関連する用語 (3件)： 人工 ,  ダム湖 ,  栄養塩