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J-GLOBAL ID：201302203267484204   整理番号：13A0980842

水中OCPs濃度の変化に対するシジミ中OCPs濃縮の応答に関する研究

RESPONSE OF OCP BIOACCUMULATION BY Corbicula TO CHANGE OF OCP CONCENTRATIONS IN WATER

著者 (8件)： 高部祐剛 ,  津野洋 ,  西村文武 ,  丸野紘史 ,  谷井信夫 ,  八十島誠 ,  鶴川正寛 ,  松村千里
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 69  号： 2  ページ： 46-54 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本において,OCPs(Organochlorine pesticides: 有機塩素系農薬)濃度が低い(高い)水域に生息するシジミをOCPs濃度が高い(低い)水域に移植・飼育し,シジミ中濃度の経時変化を測定した.濃度が上昇する系,減少する系において,シジミ中濃度変化が顕著に見られた物質について,平衡に達するまでに6日から10日程度要することが明らかとなり,シジミ中濃度は,この期間の水中濃度を反映していることが分かった.また,シジミの平衡後の濃度は,移植の影響を受けず,新たな環境での水中濃度を反映することが明らかとなった.さらに,日本と浮遊物質濃度が有意に異なる中国の珠江デルタにおいて同様の実験を行うことで,浮遊物質濃度が異なっていても,シジミを移植し,生息する水中対象物質濃度が増加することで,シジミ中濃度は増加することが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： *汚染監視 ,  環境モニタリング ,  有機塩素系殺虫剤 ,  *水質汚濁 ,  カルシウム化合物 ,  リン酸塩 ,  シジミ ,  経時変化 ,  水域 ,  汚染物質 ,  *農薬汚染 ,  残留性有機汚染物質
準シソーラス用語： POPs【汚染物質】 ,  OCP【化合物】 ,  *生物モニタリング ,  濃度変化 ,  有機塩素系農薬

分類 (2件)： 農薬  (SB05030L) ,  水質汚濁一般  (SB02010U)

引用文献 (25件)：

• 1) 宗宮功,津野洋:水環境基礎工学,コロナ社,1997.
• 2) Goldberg, E. D. : The Mussel Watch - A first step in global marine monitoring, Marine Pollution Bulletin, Vol. 6, pp. 111, 1975.
• 3) Khaled, A., Nemr, A. E., Said, T. O., El-Sikaily, A. and Abd-Alla, A. M. A. : Polychlorinated biphenyls and chlorinated pesticides in mussels from the Egyptian Red Sea coast, Chemosphere, Vol. 54, pp. 1407-1412, 2004.
• 4) Munschy, C., Guiot, N., Moisan, K. H., Tixier, C. and Tronczynski, J. : Polychlorinated dibenzo-p-dioxins and dibenzofurans (PCDD/Fs) in marine mussels from French coasts: Levels, patterns and temporal trends from 1981 to 2005, Chemosphere, Vol. 73, pp. 945-953, 2008.
• 5) 津野洋,中野武,天野幹大,松村千里,田中康寛,新海貴史:海水中のPCB測定におけるムラサキイガイの指標生物としての適用に関する研究,土木学会論文集,Vol. 36,pp. 71-79,2005.

タイトルに関連する用語 (5件)： 水中 ,  シジミ ,  濃縮 ,  応答 ,  研究