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J-GLOBAL ID:201302206152263009   整理番号:13A0012229

需要曲線の特徴を考慮したHフィルタによる短期電力需要予測

H Filter-based Short-term Electric Load Prediction considering Characteristics of Load Curve
著者 (2件):
資料名:
巻: 132  号:ページ: 1446-1453 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: S0810A  ISSN: 0385-4221  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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東日本大震災以降の電力需要の逼迫や,分散型電源の普及により,現在,電力会社では日々の電力需要予測により翌日の発電機の運転・停止計画を立て,供給予備力の確保や経済的な電力系統運用により一層努めている。そのため,電力需要予測の精度向上が求められている。これに対し,現在の短期需要予測手法の主流となっているのが,ニューラルネットワーク〔NN〕や重回帰分析法である。このうち,NNの特徴として,設計者の意図を反映しやすく,他の予測手法に比べ高精度な予測ができるメリットがある一方で,NNは一般に,物理システムとパラメータの関係が不明瞭であり,学習回数を多く必要とするという課題がある。これに対し,本稿では需要曲線を考慮したHフィルタによる電力需要予測手法を提案した。具体的には,電力需要モデルを設計し,未知パラメータを平日・休日に分けHフィルタを用いてパラメータ推定を行った。パラメータ推定には過去30日間の需要データと気温データを使用し,パラメータ推定によって得た値をモデルに代入することによって予測値を計算した。また,得られたデータを逐次的に代入計算することによって36時間先まで予測した。この時,需要曲線は予測日の当日と翌日を考慮した組み合わせによって過去データを適切に選んだ。その結果,NN法に比べ予測精度は0.3%劣るが,学習回数を約200分の1に抑え,予測説明に優れた明瞭な予測手法であることを示した。したがって,説明能力や学習回数よりも予測精度を重視する場合には,従来のNN法を用い,予測精度よりも説明能力を重視する場合や,学習回数に制限のある場合には提案手法を使うことが考えられる。
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分類 (1件):
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電力系統一般 
引用文献 (29件):
  • (1) 横山明彦,他著:「スマートグリッドの構成技術と標準化」,日本規格協会 (2010)
  • (2) 電力系統の需給制御技術調査専門委員会:「電力系統の需給制御技術」,電気学会技術報告 (II部) 第302号 (1989)
  • (3) T. Onoda: “AI Technology in Next Day Electric Peak Load Forecast”, Japanese Society Artificial Intelligence, Vol. 12, No. 4, pp. 550-558 (1997) (in Japanese)
  • 小野田崇:「翌日最大電力需要予測におけるAI技術」,人工知能学会誌,Vol. 12, No. 4, pp. 550-558 (1997)
  • (4) O. Ishioka, Y. Sato, T. Ishihara, Y. Ueki, T. Matsui, and T. Iizaka: “Development of Electric Load Forecasting System using Neural Networks”, IEEJ Trans B, Vol. 120, No. 12, pp. 1550-1557 (2000) (in Japanese)
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タイトルに関連する用語 (4件):
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