抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球温暖化対策に関連して,植物油の使用による二酸化炭素排出削減が期待されている。舶用ディーゼル機関の場合は植物油を重油と同様に加熱して粘度を下げ,エステル化等の処理をせず,そのまま使用できる利点がある。着火遅れが長いとされるライトサイクルオイルと数種の植物油,および参照用として沸点がほぼ等しい単一組成燃料油等を用い,雰囲気温度に対する着火遅れと燃焼時間の変化を調べた。特に,着火遅れを蒸発の開始に要する時間と反応の開始に要する時間とに分割し,それらにおよぼす雰囲気温度の影響を考察した。結果は次の通りである。1)セタン価は着火遅れ中の反応の開始に要する時間の,雰囲気温度の低下に対する増加割合を示す指標である。2)ライトサイクルオイルの着火と燃焼の過程は低セタン価燃料油と同様の傾向を示す。3)植物油系の燃料油の着火遅れは主に蒸発の開始に要する時間で決まる。4)燃焼時間は着火時の初期条件が等しければ沸点が異なる燃料油でもほぼ等しい。