抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イタリア現代彫刻が日本に紹介され始めたのは1950年代であり,その後イタリア蝋型美術鋳造法が日本に導入されることになる。技法の導入にあたっては文化庁在外研修員としてローマのニッチ鋳造所に学んだ鋳造家による功績は大きい。ニッチ鋳造所同様,ローマのカバラーリ鋳造所でも多くの日本人彫刻家が関わったため,日本に於けるイタリア蝋型美術鋳造技法の導入には大きな役割を果たしたといえる。本論ではまず日本におけるイタリア蝋型美術鋳造技法の導入期の状況を述べ,次にカルロ・カバラーリ鋳造所長の日本に於ける講習会,小畠廣志のカバラーリ鋳造所での鋳造研修と日本の彫刻界に与えた影響などを明らかにする。そしてカバラーリ鋳造所の技法とイタリア蝋型美術鋳造法の特質について考察し,イタリア蝋型美術鋳造法の日本導入期におけるカバラーリ鋳造所の意義について検証する。(著者抄録)