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J-GLOBAL ID：201302218596073107   整理番号：12A1811500

ハウス栽培におけるブドウ‘デラウェア’のデジタルカメラを利用した葉面積指数の推定

Estimation of Leaf Area Index by Using a Digital Camera in Delaware Grapes Cultivated in a Plastic Greenhouse

著者 (7件)： 立石欣也 (山口大学大学院農学研究科) ,  山本晴彦 (山口大学農学部) ,  岩谷潔 (山口大学農学部) ,  土谷安司 (山口大学大学院農学研究科) ,  倉橋孝夫 (島根県農業技術センター) ,  門脇稔 (島根県農業技術センター) ,  金子奈々恵 (山口大学大学院農学研究科)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 11  号： 2  ページ： 251-255 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ブドウ‘デラウェア’において,魚眼レンズを装着したデジタルカメラを用いたLAI推定技術を確立するため,その撮影方法と撮影条件の検討を行った.デジタル画像の2値化により,葉とそれ以外の部分に分け,そのピクセル値から光学的仮説に基づき,LAI推定値を算出した.晴天日の日中は開空度が大きく変化するため,LAI取得のための全天画像の撮影は曇天日,および,晴天日では太陽高度の低い時間帯である日の出や日没付近が望ましいことが示唆された.高さ150 cm程度の棚面に植栽された‘デラウェア’の性質上,棚面からの距離が100~150 cmの間で撮影すれば,より実測値に近いLAI推定値となることが確認されたが,LAI推定値は過大評価傾向を示した.過大評価となる原因を検討したところ,果実の有無の影響は撮影の時間帯による影響よりも小さかった.棚面,ハウスの構造材などの影響は無視できなかったため,開空度にその影響を加算し,LAI推定値を再計算する補正を行った.この補正により,従来の新梢長と葉面積の関係式から推定する手法より,迅速かつ簡易なLAI推定が可能であることが示された.(著者抄録)

シソーラス用語： *ブドウ ,  *葉面積指数 ,  *ハウス栽培 ,  *撮影 ,  *電子カメラ ,  *ディジタル画像 ,  葉 ,  画素 ,  高さ ,  科学技術 ,  栽培管理 ,  植物成長 ,  枝
準シソーラス用語： ディジタルカメラ ,  栽培技術 ,  新梢 ,  太陽高度

分類 (2件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  果樹  (FC03042G)

引用文献 (15件)：

• 岩谷 潔・山本晴彦・早川誠而.1997.葉緑素計とプラントキャノピーアナライザーを用いた水稲の収量構成要素の推定.日本作物学会中国支部研究集録.38: 86-87.
• 倉橋孝夫・持田圭介・栂野康行・大野泰司・大畑和也・門脇 稔・山本晴彦・岩谷 潔・平岡潔志・星 典宏・石飛義和.2009.葉面積・日射対応点滴かん水装置の開発とブドウ‘デラウェア’への応用.園学研.8 (別2): 415.
• 倉橋孝夫・大野泰司・大畑和也・永原美里.2006.点滴かん水がブドウ‘デラウェア’の生育と果実品質に及ぼす影響.園学雑.75 (別2): 481.
• 倉橋孝夫・大野泰司・大畑和也・永原美里.2007.点滴かん水量がブドウ‘デラウェア’の生育と果実品質に及ぼす影響.園学研.6 (別2): 464.
• 松山 洋・藤原 靖・島村雄一・泉 岳樹・中山大地.2003.全天写真から得られる葉面積指数とプラント・キャノピー・アナライザーによる実測値との比較.地学雑誌.112: 411-415.

タイトルに関連する用語 (6件)： ハウス栽培 ,  ブドウ ,  デラウェア ,  デジタルカメラ ,  葉面積指数 ,  推定