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J-GLOBAL ID：201302218676678417   整理番号：13A1527445

降雨及び人工林における林齢空間分布の経時変化が表層崩壊発生に与える影響評価について

Estimation of the effect of rainfall conditions and spatiotemporal stand age fluctuation in artificial forest on shallow landslide occurrence.

著者 (5件)： 執印康裕 (宇都宮大 農) ,  松英恵吾 (宇都宮大 農) ,  有賀一広 (宇都宮大 農) ,  田坂聡明 (宇都宮大 農) ,  堀田紀文 (筑波大 大学院生命環境科学研究科)
資料名： 日本緑化工学会誌  (Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology)
巻： 39  号： 1  ページ： 27-32  発行年： 2013年08月31日 
JST資料番号： Z0839A  ISSN： 0916-7439  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 宇都宮大学演習林内のヒノキ人工林分(面積3.1km²)を対象に,降雨及び林齢の空間分布の経時変化が表層崩壊発生に与える影響を検討した。対象期間は1979年から2011年までの33年間である。対象地では1998年の8月末豪雨によって20年生の林分を中心に表層崩壊が多発している。33年間の連続した時間降雨データを24時間連続無降雨で区切り,2303個の降雨イベントに区分した。うち上位33個の一雨雨量の降雨を入力値とするモデル計算を行った。使用モデルは地下水位と林齢に対応した根系土質強度補強効果を組み込んだ分布型崩壊モデルである。本モデルは流域が十分に湿潤状態にあることを想定しているため,計算開始条件として確率評価による先行降雨指標を導入した。検討の結果,的中率は高くないものの,崩壊が発生した1998年8月時点で最も崩壊危険性が高く,さらに同一降雨に対しては1981年時点が最も崩壊危険性が高いことが示され,本手法のある程度までの有効性を確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： 栃木県 ,  *崩壊 ,  *表層 ,  機能 ,  防止 ,  *降雨 ,  *人工林 ,  *空間分布 ,  *年齢 ,  *森林 ,  土壌強度 ,  根系 ,  補強 ,  解析モデル ,  経時変化 ,  評価 ,  地下水位
準シソーラス用語： 影響評価 ,  根系土質強度補強 ,  表層崩壊 ,  分布型崩壊モデル ,  防止機能 ,  林齢空間分布

分類 (2件)： 森林生物学一般  (FF02010T) ,  斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (24件)：

• 阿部和時. 原位置一面せん断試験によるスギ根系の斜面崩壊防止機能の研究. 日本緑化工学会誌. 1996, 22, 2, 95-108
• 阿部和時. 樹木根系が持つ崩壊防止機能の評価手法に関する研究. 森林総合研究所研究報告. 1997, 373, 105-181
• BORGA, M. Analysis of topographic and climatic control on rainfall-triggered shallow landsliding using a quasi-dynamic wetness index. Journal of Hydrology. 2002, 268, 56-71
• CROZIER, M. J. Prediction of a rainfall-triggered landslide : a test of the antecedent water status model. Earth Surf. Process. Landforms. 1999, 24, 825-833
• DHAKAL, A. S. Long-term modeling of landslides for different forest management practice. Earth Surface Processes and Landforms. 2003, 28, 853-868

タイトルに関連する用語 (7件)： 降雨 ,  人工林 ,  林齢 ,  空間分布 ,  経時変化 ,  表層崩壊 ,  影響評価