抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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低炭素高炉操業の実現には,融着帯におけるガス流れ,滴下帯を含む炉下部における液体挙動とそのガス流れへの影響,シャフト部および炉下部における粉体の発生や挙動の制御が必要である。本稿では,今後の研究指針を模索するために既に構築された技術を改めて検討し,炉内現象の研究に関する文献を整理した。1970年代以降の高炉研究を対象として,融着帯に関するこれまでの研究を概観し,熱力学的観点から軟化溶融についてまとめ,その中から今後の低炭素操業に必要な研究課題を整理した。今後,低炭素高炉操業における通気性の維持のためには,従来の速度論的観点に加え,炉内の酸化物融体の平衡相を考慮した融着帯の通気性向上が有効であり,低コークス操業の安定化をもたらし低炭素操業の実現に寄与する融着帯の体系的な研究が望まれる。