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J-GLOBAL ID：201302222289876364   整理番号：13A0887800

伐採収益と植栽経費の観点からみた低密度植栽の有効性

Effectiveness of Low-density Planting in Terms of Planting Cost Reduction and Felling Income Reduction.

著者 (7件)： 太田徹志 (九大 大学院農学研究院) ,  高比良聡 (九大 大学院生物資源環境科学府) ,  高比良聡 (東京都庁) ,  中間康介 (九大 大学院生物資源環境科学府) ,  中間康介 (野村総研) ,  吉田茂二郎 (九大 大学院農学研究院) ,  溝上展也 (九大 大学院農学研究院)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 95  号： 2  ページ： 126-133  発行年： 2013年04月01日 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 低密度植栽による植栽経費の削減効果と主伐時の収入の減少に着目し,植栽から主伐までの収支から低密度植栽の有効性を検討することを目的とした。MSPATHアルゴリズムを用いた間伐戦略最適化モデルから,植栽密度ごとに林業経営体の収益の現在価値を最大化する間伐計画と主伐期(以下,最適経営戦略)を求めた。最適経営戦略時の正味現在価値(NPV)を植栽密度間で比較することで,低密度植栽の有効性について考察した。同時に,補助金の存在が最適経営戦略に与える影響も検証した。植栽本数1,000本/haから500本ごとに3,000本/haまで検討した結果,補助金の有無にかかわらず,植栽本数の減少に伴いNPVは上昇した。このことから,本研究の仮定した条件下において,低密度植栽は現在の植栽密度に比べて収益を増加させる可能性があると結論づけた。(著者抄録)

シソーラス用語： *伐木 ,  *利益 ,  *植栽 ,  *原価 ,  密度 ,  収支 ,  *間伐 ,  *経営管理 ,  森林計画 ,  経営戦略
準シソーラス用語： *森林経営 ,  低密度

分類 (2件)： 森林経営・経理  (FF01030I) ,  伐木,造材  (FF04000W)

引用文献 (32件)：

• Arthaud GJ, Pelkki MH (1996) A comparison of dynamic programming and A* in optimal forest stand management. Forest Sci 42: 498-503
• Bettinger P, Graetz D, Sessions J (2005) A density-dependent stand-level optimization approach for deriving management prescriptions for interior northwest (USA) landscapes. For Ecol Manag 217: 171-186
• Boyd R (1984) Government support of nonindustrial production: the case of private forests. South Econ J 51: 89-107
• 藤野正也・吉田昌之 (2004) 林家の造林行動に関する計量的分析—再造林を事例として—. 農林業問題研究 154: 208-213
• 福地晋輔・吉田茂二郎・溝上展也・村上拓彦・加治佐剛・太田徹志・長島啓子 (2011) 低コスト林業に向けた植栽密度の検討—オビスギ植栽密度試験地の結果から—. 日林誌 93: 298-303

タイトルに関連する用語 (7件)： 伐採 ,  収益 ,  植栽 ,  経費 ,  観点 ,  低密度 ,  有効性