抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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凍結速度および温度勾配を独立に制御できる方向性を有する固化装置中で濃厚なアルミナ分散液を凍結させた。調べた凍結速度範囲内で2つの明確な周期的な氷の縞状構造形成の定常状態モードが観察された。それぞれのモードで偏析した氷の連続した縞の波長は,凍結速度の増大とともに減少する。低い凍結速度(0.25-3μm s
-1)のもとでは,氷は懸濁液から一見したところクラックのような形状の氷レンズに偏析し,氷レンズの前方の未凍結領域に排除された粒子の層中に目視可能な構造が存在する。この領域では,圧縮性の冷却吸引力が排除された粒子の最密充填凝縮層への可逆的凝集をもたらすものと考えた。凝縮層の温度は,氷レンズが形成される以前にバルクの凝固点より2°C低くなる。この過冷却層は明色相として出現する。この層の過冷却度の大きさおよび明色はいずれも多孔性の氷および凍結フリンジの生成を示唆する,中間の凍結速度,約4μm s
-1では,偏析パターンの秩序性はなくなり,暗色および明色層は出現しない。高い凍結速度(5-10μm s
-1)ではクラッ形状とは異なる新しい氷の周期的縞状構造が現れ,氷構造の前方の懸濁液には目視可能な構造は存在しない。