抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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瀬戸内海の愛媛県弓削島に分布する紫色蛍石を特徴的に伴う脈状スカルンから,Tiに富むパイロクロアスーパーグループ鉱物であるベタフォ石グループを見出した。本邦初産出である。この鉱物は一般にアルカリ花崗岩ペグマタイト中に生じるが,日本では報告されていない。弓削島に産するベタフォ石グループは,蛍石中にチタン鉄鉱,チタン石および鋭錐石と密接に共生して産出する。その実験式(ΣB席=2.00)は,(Ca
1.18Y
0.26U
0.21HREE
0.09Na
0.06LREE
0.05)
Σ1.96(Ti
1.26Nb
0.59Ta
0.10W
0.05)
Σ2.00(O
6.78F
0.14)
Σ6.92である。その大部分は,化学組成でY席にOが優勢であることとA席にCaが優勢であることから,酸化カルシオベタフォ石であると言える。