中部日本,高歪速度帯,跡津川断層周辺のコーダQと応力速度における空間変化

HIRAMATSU Yoshihiro; SAWADA Akihiro; YAMAUCHI Yoritaka; UEYAMA Shingo; NISHIGAMI Kin’ya; KURASHIMO Eiji

文献

J-GLOBAL ID：201302226086861820 整理番号：13A0782460

中部日本,高歪速度帯,跡津川断層周辺のコーダQと応力速度における空間変化

Spatial variation in coda Q and stressing rate around the Atotsugawa fault zone in a high strain rate zone, central Japan

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資料名：
巻： 65 号： 2 ページ： 115-119 発行年： 2013年
JST資料番号： G0106B ISSN： 1343-8832 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：短報発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

筆者らは,稠密地震観測網からの地震波形データを使って,中部日本,高歪速度帯である跡津川断層周辺のコーダQの詳細空間分布を調べた。低周波数における低コーダQは,断層帯沿いに限局され,下部地殻の低速度域とよい空間相関を示す。一方,高周波数ではコーダQの特徴的な空間パターンは見つからなかった。低周波数における低コーダQと低速度域の空間相間は,地殻の脆性-延性遷移帯直下の延性変形が低周波数でのコーダQの変化に寄与していることを示唆する。筆者らは,調査領域におけるコーダQから,地殻における15-18kPa/年の応力速度での空間変化を推定した。この値は,GPSデータからの推定値よりも大きい。従って,脆性-延性遷移帯直下の高速変形が高応力速度を引き起こし,それがGPSで観測された断層帯沿いの高歪速度になったものと結論される。(翻訳著者抄録)

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地殻・上部マントルの構造・組成

引用文献 (16件)：

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