文献

J-GLOBAL ID：201302227688471361   整理番号：13A0013417

降雨量,不飽和浸透挙動,変位量の観測結果に基づく降雨時表層すべり型崩壊過程の検証

VERIFICATION ON THE PROCESS OF RAINFALL-INDUCED SURFACE FAILURE FROM RAINFALL INTENSITY, UNSATURATED SEEPAGE AND DEFORMATION RESULTS

著者 (5件)： 檀上徹 (立命館大学大学院理工学研究科) ,  酒匂一成 (鹿児島大学 大学院理工学研究科海洋土木工学専攻) ,  深川良一 (立命館大学) ,  酒井直樹 (独立行政法人防災科学技術研究所) ,  岩佐直人 (日鐵住金建材株式会社商品開発センター開発企画部)
資料名： 土木学会論文集 C(地圏工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. C (Geosphere Engineering) (Web))
巻： 68  号： 3  ページ： 508-525 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 2185-6516  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 降雨時の表層すべり型崩壊の主な要因として,雨水浸透に伴う土塊自重の増加,土のせん断強度の低下,地下水位上昇による浸透力増加が挙げられる.現在,雨量指標を用いた避難警報システムが実用化されているが,避難警報の精度向上のためには,降雨強度に加え,地盤内の浸透や変形特性を把握し,反映させることが重要であると考えられる.本論文では,まさ土を用いた室内模型斜面を用いて,降雨により斜面が不安定化する過程を負の間隙水圧,変形量,地下水位などの計測結果から考察した.また,現地斜面計測結果を用いて,室内土槽試験で観察された過程の現地適用性について考察した.以上から,降雨時の表層すべり型崩壊の予測や避難のタイミングの検討において,潜在すべり面になりうる基盤層付近の不飽和浸透挙動の把握が重要であることが分かった.(著者抄録)

シソーラス用語： 降雨量 ,  浸透 ,  透水性 ,  数値 ,  *表層 ,  *滑り ,  *斜面崩壊 ,  まさ土
準シソーラス用語： 雨水浸透 ,  表層すべり ,  不飽和浸透 ,  変位量

分類 (1件)： 斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (33件)：

• 1) 伊勢田哲也:長崎豪雨に思うこと,土と基礎,Vol. 31,No. 9,pp. 1-3,1983.
• 2) 北村良介:豪雨時における斜面崩壊のメカニズムと危険度予測,2.近年における豪雨斜面災害の特徴(その1),土と基礎,Vol. 51,No. 5,pp. 59-62,2003.
• 3) 梅村順,森脇武夫,杉井俊夫:豪雨時における斜面崩壊のメカニズムと危険度予測,2. 近年における豪雨斜面災害の特徴(その2),土と基礎,Vol. 51,No. 6,pp. 53-58,2003.
• 4) 安田進,北村良介,岩佐直人,塚本良道,吉嶺充俊,酒匂一成:地盤工学会2009年Morakot台風による台湾の被害調査に対する災害緊急調査団報告書,地盤工学会,pp. 1-23,2009.
• 5) 社団法人地盤工学会:地盤工学用語辞典,p. 207,2006.

タイトルに関連する用語 (10件)： 降雨量 ,  不飽和浸透 ,  挙動 ,  変位量 ,  観測 ,  降雨 ,  表層 ,  すべり ,  崩壊過程 ,  検証