抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,ネットワークの消費電力の増大が問題となっている。ネットワーク上のルータがコンテンツを保持することでトラヒックの削減や応答時間を改善する手法が提案されているが,この手法はネットワークの消費電力の削減にもつながる可能性がある。従来の研究では,ルータのストレージ容量はあらかじめ与えられており,それを有効に利用するための置き換え手法の検討が中心であるが,消費電力の削減に着目すると,適切なストレージ容量については議論の余地がある。また,ルータがコンテンツを保持することが消費電力の削減にどの程度有効であるかについても明らかではない。本論文では,階層型ネットワークにおいて,コンテンツのアクセス頻度の分布を考慮して,コンテンツを適切なルータに配置するための手法を提案し,実際のネットワークを元にしたネットワークトポロジ及びパラメータ設定に基づいて,適切なストレージ容量及び削減できる消費電力量を評価した。その結果,ストレージ装置としてSSDを用いることで,ネットワークの消費電力量が最大で約44%削減された。またコンテンツのアクセス頻度の分布がストレージ容量及び消費電力量に及ぼす影響を明らかにした。(著者抄録)