抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リチウムイオン電池の安定性の阻害要因として負極活物質として用いられる炭素のデンドライト成長あるいは格子膨張が挙げられており,その代替物質の開発が望まれている。これまでスピネル型チタン酸リチウムが報告されているが,著者等は,ラムスデライト型チタン酸リチウム(Li
2Ti
3O
7)(LTO)の高いイオン伝導性に着目して開発を進めている。本報告では,噴霧熱分解法を用いたLTOの合成および調製したサンプルの電気化学的特性評価を実施した。硝酸リチウム,チタンイソプロポキシドおよびクエン酸を出発原料とし,これらの混合液を噴霧熱分解処理した。得た粉末をさらに二次焼成(雰囲気を大気,窒素,アルゴン/水素とした)してLTOを得た。このLTOのキャラクタリゼーションを行なうとともに電池試験を行なった。この結果,噴霧熱分解で得た粉末は非晶質であったが,二次焼成によりLTO結晶が形成することが分かった。LTOを用いた負極の放電容量は0.1mA/cm
2で168mAh/gであった。