抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高齢者などが食料品の買い物に不便や苦労がある状況は「食料品アクセス問題」として平成23年度食料・農業・農村白書でも取り上げられ,社会的関心が高まっている。本研究では,徒歩で食料品店に買い物にいける距離を500mとして,店までの距離が500m以上で自動車を持たない65歳以上という基準を設定し,これに該当する人口と平均距離を都市的地域・農村地域別に分析した。店としては毎日必要な生鮮食料品店(I)と,一定の品揃えのある食料品スーパー(II)へのアクセスという2通りを想定した。分析の結果この基準に該当する人口はIでは約330万人,IIでは約560万人と推計された。この人口はIの場合農村地域の方が多かったものの,IIの場合は都市的地域の方が多かった。しかし,距離はIの場合で都市的地域の2.7倍,IIでは農村地域の方が4.1倍遠く,農村地域では,特に一定の品揃えのある店を利用しようとすれば都市的地域に比べて大きな不利を負っていることが分かった。