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J-GLOBAL ID:201302231113674918   整理番号:13A0153751

卵巣ステロイド産生に対するソマトスタチン作用における骨形態形成蛋白質活性の関与

Involvement of bone morphogenetic protein activity in somatostatin actions on ovarian steroidogenesis
著者 (9件):
資料名:
巻: 134  ページ: 67-74  発行年: 2013年03月 
JST資料番号: C0595A  ISSN: 0960-0760  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ソマトスタチンは視床下部,膵臓および胃腸管で発現され,in vivoで種々のホルモン分泌を抑制している。齧歯類卵巣では,ソマトスタチン受容体(SSTR)2および5亜型は顆粒膜細胞および卵母細胞で発現される。ソマトスタチン類似体は内分泌腫瘍の治療のために臨床的に使われている。この目的のため,ソマトスタチン類似体の比較的高用量または長期治療が必要である。しかしながら,性腺機能に及ぼすソマトスタチン類似体の直接的および連続的影響についてはまだ解明されていない。本研究では,初代顆粒膜細胞培養により卵巣ステロイド産生に及ぼすソマトスタチン類似体(オクトレチドおよびパシレオチド)の影響について研究した。顆粒膜細胞におけるSSTR2およびSSTR5の発現レベルはFSH処理により上方制御された。ソマトスタチン類似体による処理により,顆粒膜細胞においてStAR,P450sccおよび3βHSD2のmRNAレベルの減少とともにFSH誘導プロゲステロン産生が減少したが,ソマトスタチン類似体による処理により,アロマターゼmRNA発現の減少とともにFSH誘導エストラジオール産生は減少した。この傾向は顆粒膜細胞/卵母細胞共培養条件でも見られた。パシレオチドの作用はオクトレオチドの作用より強力であった。cAMPとステロイドのFSH誘導合成はソマトスタチン類似体処理によっても抑制された。特に,骨形態形成蛋白質(BMP)結合蛋白質ノギンで前処理すると,プロゲステロンおよびcAMP産生に及ぼすソマトスタチン類似体の抑制効果が逆転し,内因性BMP系は顆粒膜細胞においてSSTR作用に機能的に関与することを示唆した。BMP-2,BMP-4,BMP-6およびBMP-7による処理により,抑制性Smad6およびSmad7のmRNA発現が減少し,顆粒膜細胞におけるId1転写により検出したBMP作用の増強を導いた。まとめると,以上の結果から,SSTR活性化が成長する卵胞において内因性BMP活性を上方制御することにより卵巣ステロイド産生を調節することを明らかにした。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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脳下垂体ホルモン  ,  生物学的機能  ,  生殖器官 
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