抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,地震リスク・マネジメント技術を実建物に活用した地震対策の効果検証について報告した。先ず,地震リスク・マネジメント手法に関し,基本概念,ライフサイクル・コスト(LCC)の定式化について報告した。次に,対象震源域および地震動に関し,地震活動,地震基盤面の地震動,表層地盤の増幅について報告した。更に,建物の地震応答とリスク解析に関し,建物概要,補強概要,建物の地震応答,損傷費用の算出過程,損傷費用の解析結果,ライフサイクル・コスト評価について報告した。最後に,結論として,本解析で想定した建物(庁舎)においては,耐震補強を行うことで,建物の耐震性能が向上しただけでなく,今後の供用期間を30年と想定した場合には,補強を行うことで,供用期間内に期待LCCを低減することが出来ること,LCCという評価値を用いることで,費用対効果を投資額と建物の供用期間に即して,わかりやすくとらえることができ,合理的に建物の所有状態を選定できる一つの判断材料になると考えられることを報告した。