文献

J-GLOBAL ID：201302232302628923   整理番号：13A0820920

単為結果性ナス新品種「省太」の育成

Development of ‘Shota’, a New Parthenocarpic Eggplant Cultivar.

著者 (8件)： 古賀武 (福岡県農業総合試) ,  下村克己 (福岡県農業総合試) ,  末吉孝行 (福岡県農業総合試) ,  三井寿一 (福岡県農業総合試) ,  浜地勇次 (福岡県農業総合試) ,  齊藤猛雄 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  松永啓 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  斎藤新 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研)
資料名： 福岡県農業総合試験場研究報告  (Bulletin of the Fukuoka Agricultural Research Center)
号： 32  ページ： 52-58  発行年： 2013年03月 
JST資料番号： Y0232B  ISSN： 1341-4593  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福岡県のナス促成栽培の主要品種である「筑陽」は着花促進処理に労力を要し,また福岡県産ナスは全般的に,冬期に気温や日射量の低下により果実の外観品質が低下しやすくなる。ここでは,着花促進処理を省力化でき,冬期においても果実の外観品質が優れる新品種「省太」の育成経過や特性について報告した。「省太」は種子親に「福岡なす母本1号」,花粉親に「福岡なす母本2号」を用いて得られたF₁系統であり,単為結果性を有する両親系統の遺伝的固定に葯培養を利用した。また本品種は高い単為結果性を有し着花促進処理の省力化が可能であり,曲り果及び冬期の首細果の発生が少なく,果実の外観品質が優れている。また,収穫果数は「筑陽」より少ないが,低温下での果実肥大性は優れていると推察される。以上から,「省太」の導入は,規模拡大による経営の安定化と福岡県産ナスの生産振興に大きく寄与すると期待される。

シソーラス用語： *単為結実 ,  *ナス ,  *新品種 ,  促成栽培 ,  植物生理 ,  促進 ,  植物成長 ,  成熟 ,  品質 ,  葯培養
準シソーラス用語： 果実肥大 ,  外観品質 ,  *省太 ,  *単為結果 ,  着花

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  作物の品種  (FC02020V)

タイトルに関連する用語 (3件)： 単為結果 ,  ナス ,  新品種