抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者は,先にLimburg盆地と山地・Hoher WesterwaldからなるLimburg地域の1977年までの土地利用変化の様相を明らかにした(桜井1989)。本研究では,2003年における同地域と,同じ二つの事例集落の調査を基に,1977年以降の土地変化の推移を明らかする。その結果,自然条件に恵まれた盆地部では,Nauheimに見られたような大規模農家が選択する作物生産の拡大という特色が現れてきた。1970年代前半までは,穀物栽培の増加が特徴的で,土地利用の粗放化が進行していたが,その後は,大規模農家では油糧作物など商品畑作物生産に重きを置き,休閑も採用し,穀作の地力消耗を回避しながらの農地利用に重点が移り,一方,家畜,とくに乳牛飼養のための農地利用は相対的に減少してきた。また,農業の条件に恵まれない山地地域Hocher Westerwald地域の土地利用変化は単調であり,利用放棄農地などは大幅に減少したものの,増加した土地利用は草地のみである。しかも,大規模化はある程度限定的で,現在までは放牧地は増加せず,牧草採草地ばかりが増加している。(著者抄録)