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J-GLOBAL ID:201302235369540701   整理番号:13A0980512

常同言語を繰り返す痴呆を有した患者用の音楽療法システム

A Music Therapy System for Patients with Dementia who Repeat Stereotypical Utterances
著者 (10件):
資料名:
巻: 21  号:ページ: 283-294 (J-STAGE)  発行年: 2013年 
JST資料番号: U0109A  ISSN: 1882-6652  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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痴呆を有した一部の患者は興奮して常同言語及び/あるいは叫び声を何時間も繰り返す。音楽療法は痴呆の症状を緩和するための既知の手法である。Altshulerは音楽療法士は最初に音楽療法の原理であるiso-原理に従って患者の現在の気分に合った音楽を流すべきである事を説明した。筆者らはもしある型の音楽が患者を鎮める事ができるならば,音楽初心者に対して使い勝手の良い音楽療法システムが老人ホームにおいて有用であり得ると考えた。それ故に,筆者らは介護士の単純な鍵入力に応じて自動的に短い楽節(旋律)を流す音楽療法システム”MusiCuddle”を提示した。この音楽は患者の言語及び/あるいは叫び声と重なる。旋律の最初の音は患者の言語の基本ピッチ(F0)と同一である。筆者らは4つの型の旋律(和音,韻律,日本語の校歌及び患者の言語から生成した節)をデータベースへと集めた。韻律を確立された楽譜から選択し,患者の心的不安定性と共鳴するために非定常あるいは/及び興奮した和音から始めた。筆者らはMusiCuddleが如何に患者の挙動を変えるかを調査するためのケーススタディを実施した。そのケーススタディにおいて,患者の言語から抽出したピッチを広範囲に渡って変えた。筆者らは彼女の興奮のレベルが彼女のピッチ中に反映され得ると考えた。最初の音中のピッチの相違は音楽の全体の気分に影響及び変化を与える。それ故に,iso-原理に従って彼女の言語からピッチを抽出する事によって彼/彼女の気分に共鳴するようにMusiCuddleは音楽を流せると言える。更に,筆者らはMusiCuddleの影響を推定するために患者の言語を記録し,それらをMusiCuddleの使用なしのものと比較した。その結果はMusiCuddleによって提示された旋律が患者に常同言語の繰り返しを止める機会を与え得る事を示唆した。(翻訳著者抄録)
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引用文献 (23件):
  • [1] Ministry of Health, Labour and Welfare: Degree of independent daily life in the elderly people with dementia (2012), available from <http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002iau1-att/2r9852000002iavi.pdf>.
  • [2] Park, H. and Pringle Specht, J.K.: Effect of individualized music on agitation in individuals with dementia who live at home, J Gerontol Nurs., Vol.35, No.8, pp.47-55 (2009).
  • [3] Svansdottir, H.B. and Snaedal, J.: Music therapy in moderate and severe dementia of Alzheimer's type: A case-control study, International Psychogeriatrics, Vol.18, pp.613-621 (2006).
  • [4] Nair, B.K., Heim, C., Krishnan, C., D'Este, C., Marley, J. and Attia, J.: The effect of Baroque music on behavioural disturbances in patients with dementia, Australasian Journal on Ageing, Vol.30, No.1, pp.11-15 (2011).
  • [5] Altshuler, I.M.: The past, present and future of musical therapy, Podolsky, E. (Ed.): Music therapy, pp.24-35, Philosophical Library (1954).
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