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J-GLOBAL ID：201302236377739343   整理番号：13A1544800

地層中でのヨウ素やセレンのスペシエーションに基づく移行挙動解析

著者 (6件)： 高橋嘉夫 (広島大 大学院理学研究科) ,  田中万也 (広島大 サステナブル・ディベロップメント実践研究セ) ,  坂口綾 (広島大 大学院理学研究科) ,  横山由佳 (広島大 大学院理学研究科) ,  天野由記 (日本原子力研究開発機構) ,  岩月輝希 (日本原子力研究開発機構)
資料名： 日本原子力研究開発機構JAEA-Review(Web)
号： 2012-031  ページ： 2.4.3 (WEB ONLY)  発行年： 2012年08月 
JST資料番号： U0296A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 原子力発電により発生する放射性廃棄物の放射性核種のうち,生物圏への放射線量が大きい核種として,¹²⁹Iと⁷⁹Seが挙げられる。陰イオンの形態を取り易く,地層への収着性が弱いため,地層中での挙動解明は地層処分の安全評価上,極めて重要である。本研究は,最終的な目標として,幌延地域の深地層を対象に研究を行うことで,地層環境での化学形態を推定し,挙動解析に貢献することを目指している。ボーリングコア試料を用いてヨウ素濃度分析を行い,ヨウ素の移動度と化学種の関係を明らかにした;(1)ヨウ素の移行挙動解析:XAFS分析とXRF分析により,固相中のヨウ素は有機態が主であることが確かめられた。加速器質量分析で測定したヨウ素同位体比(¹²⁹I/¹²⁷I比)から,地下水中のヨウ素が深部堆積岩由来であることが示唆された。(2)セレンの移行挙動:堆積物の固液分配係数を求めたところ,元素状セレンが主の深度に比べて,セレン化物になった場合にセレンはやや溶存しやすくなることが分かった。これは,セレンは中程度の還元状態の場合に最も溶けやすく,最も還元的なセレン化物になった場合に,やや溶解度が増すことを示唆している。

シソーラス用語： *放射性廃棄物 ,  *地中処分 ,  *環境放射性核種移動 ,  *ヨウ素同位体 ,  セレン同位体 ,  *セレン化合物 ,  分配係数 ,  *同位体存在比 ,  堆積岩 ,  試錐コア ,  XAFS ,  蛍光X線分析 ,  北海道 ,  ヨウ素127 ,  ヨウ素129 ,  セレン79 ,  幌延町 ,  *移動
準シソーラス用語： *地層処分 ,  同位体比 ,  ボーリングコア ,  XRF ,  幌延

分類 (1件)： 放射性廃棄物  (MB05000Y)

タイトルに関連する用語 (6件)： 地層 ,  ヨウ素 ,  セレン ,  スペシエーション ,  移行 ,  挙動解析