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J-GLOBAL ID：201302238146517987   整理番号：13A0016722

水溶性グリセロールに浸漬した固体ナノポアのDNA移動動力学

Dynamics of DNA translocation in a solid-state nanopore immersed in aqueous glycerol

著者 (6件)： LUAN Binquan (IBM T J Watson Res. Center, Yorktown Heights, USA) ,  WANG Deqiang (IBM T J Watson Res. Center, Yorktown Heights, USA) ,  ZHOU Ruhong (IBM T J Watson Res. Center, Yorktown Heights, USA) ,  HARRER Stefan (IBM Res. Australia, Victoria, AUS) ,  PENG Hongbo (IBM T J Watson Res. Center, Yorktown Heights, USA) ,  STOLOVITZKY Gustavo (IBM T J Watson Res. Center, Yorktown Heights, USA)
資料名： Nanotechnology  (Nanotechnology)
巻： 23  号： 45  ページ： 455102,1-7  発行年： 2012年11月16日 
JST資料番号： W0108A  ISSN： 0957-4484  CODEN： NNOTER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ナノポア/チャネル系でのDNA配列決定時のDNA移動を分子動力学シミュレーション解析した。直径4nmのSiO₂ナノポアに閉じこめられたグリセロール中の一本鎖DNA(ssDNA)の移動を支配する摩擦係数や電気泳動度を測定し,グリセロールの有用性を評価しは,ずり減粘効果はssDNA分子の移行速度が1nm/ns以下では生じないことを示した。ssDNA分子の摩擦係数は水中よりグリセロール中で18倍大きく,グリセロール中の強い分子間相互作用と一致した。ssDNA分子の電気泳動度は水中よりグリセロールで約17倍遅く,グリセロールでのssDNA分子の有効電荷は水中とほぼ同様であると予想された。対イオン凝縮理論によるssDNA有効電荷は溶媒の誘電率で変化することから,このことは直感に反すると考えられた。DNA配列決定のために,グリセロールがナノポアのssDNA移行速度低下に有用なばかりではなく,DNAトランジスタがグリセロールで溶媒和された場合に,ナノ電極の電気化学的腐食を防ぐことを実験的に示した。

シソーラス用語： 細孔 ,  計算機シミュレーション ,  乳化剤 ,  流動化 ,  非Newton流体 ,  有効電荷 ,  溶媒効果 ,  *一本鎖DNA ,  ヌクレオチド配列 ,  遺伝学実験技術 ,  *チャネル ,  脂肪族アルコール ,  ポリオール ,  *マイクロチャネル
準シソーラス用語： ずり減粘 ,  *ナノチャネル ,  ナノポア ,  分子動力学シミュレーション

分類 (1件)： 遺伝子操作  (EC02050B)

物質索引 (1件)： グリセロール

タイトルに関連する用語 (7件)： 水溶性 ,  グリセロール ,  浸漬 ,  固体 ,  ナノポア ,  DNA ,  動力学