抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う津波に起因した火災の延焼動態及び現場における消火活動実態に関する研究である。津波火災は,過去に大津波が発生した際,何度か発生しているものの,研究対象としてはほとんど扱われてこなかった。そこで,津波火災発生地において,火災延焼範囲を調査するとともに,映像分析,住民への聞き取り調査から延焼動態を明らかにした。また,GIS(地理情報システム)を用い,津波火災発生地と標高,津波浸水範囲との関係性を明示した。さらに,津波火災が発生した各消防本部職員に対し面接調査を行い,KJ法を用いて,津波火災現場における消防隊の消火活動実態及び消火活動障害を明らかにした。本研究において,各地域の津波火災の延焼状況及び消火困難性を明らかにしたことを本研究の主要な成果とする。(著者抄録)