文献

J-GLOBAL ID：201302239921854851   整理番号：13A1575910

マルチコア対応RTOSのハードウェア化による性能向上

著者 (6件)： 丸山修孝 (カーネロンシリコン) ,  丸山修孝 (名古屋大 大学院情報科学研究科) ,  一場利幸 (名古屋大 大学院情報科学研究科 組込みシステム研究セ) ,  本田晋也 (名古屋大 大学院情報科学研究科 組込みシステム研究セ) ,  高田広章 (名古屋大 大学院情報科学研究科) ,  高田広章 (名古屋大 大学院情報科学研究科 組込みシステム研究セ)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D  (IEICE Transactions on Information and Systems (Japanese Edition))
巻： J96-D  号： 10  ページ： 2150-2162  発行年： 2013年10月01日 
JST資料番号： S0757C  ISSN： 1880-4535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年組込みシステムにおいてもマルチコアシステムを採用することが増加している。組込みマルチコアシステムにおいても,アプリケーション・ソフトウェアのポータビリティや再利用を促進するためリアルタイムOS(RTOS)が使用される。しかしネットワークプロトコル処理や機械制御など,リアルタイム性の厳しいアプリケーションではRTOSのAPI処理時間や割り込み応答が遅いため,RTOSを使用できないことがあった。本研究ではマルチコア対応RTOSをハードウェア化することによりRTOSの処理能力の大幅な向上を図り,更にITRON仕様と同等の仕様を実現した。また高速性だけでなく,従来のマルチコアRTOS特有の課題であったAPI実行時間及び割り込み応答時間の最悪値を定められないという問題点も解決した。この結果従来技術に比較し,マルチコアシステムにおいても高いリアルタイム性を実現することができ,従来RTOSを使用することができなかったアプリケーションでもRTOS上にソフトウェアを構築できる環境を実現した。(著者抄録)

シソーラス用語： 計算機システム ,  実時間処理 ,  *オペレーティングシステム ,  ハードウェア ,  マイクロプロセッサ ,  TRON ,  高速化 ,  *埋込み【挿入】
準シソーラス用語： ITRON ,  *RTOS ,  マルチコア ,  *リアルタイム組込みシステム

分類 (1件)： オペレーティングシステム  (JD03020J)

引用文献 (13件)：

• 丸山修孝,石原亨,安浦寛人,“RTOSのハードウェア化によるソフトウェアベースTCP/IP処理の高速化と低消費電力化,“信学論(A),vol.J94-A,no.9,pp.692-701,Sept.2011.
• N. Maruyama, T. Ishihara, and H. Yasuura, “An RTOS in hardware for energy efficient software-based TCP/IP processing,“ Proc. IEEE Symposium on Aplication Specific Processors (SASP), pp.13-18, 2010.
• 丸山修孝,石原亨,安浦寛人,“仮想キューによる高性能ハードウェアRTOSの実現“第9回情報科学技術フォーラム,第一分冊,pp.115-120,2010.
• 丸山修孝,石原亨,高田広章,安浦寛人,“超高速応答を実現するハードウェア割り込み処理機構,“信学技報,VLD2011-57,2011.
• 本田晋也,高田広章,“ITRON仕様OSの機能分散マルチプロセッサ拡張,“信学論(D),vol.J91-D,no.4,pp.934-944,April 2008.

タイトルに関連する用語 (4件)： マルチコア ,  RTOS ,  ハードウェア ,  性能向上