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J-GLOBAL ID：201302240556850742   整理番号：13A0284441

岩手県内で排出される下水汚泥焼却灰および廃酸を用いたリン回収プロセスの検討について

著者 (1件)： 工藤洋晃 (岩手大 三陸復興推進機構)
資料名： 再生と利用  (下水汚泥資源利用協議会誌)
巻： 37  号： 138  ページ： 61-66  発行年： 2013年01月15日 
JST資料番号： L7115A  ISSN： 0387-0332  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リン資源の地産地消型循環システムを提案するため,廃酸を用いて下水汚泥焼却灰からリンを回収する技術について報告した。下水汚泥焼却灰は豊富にリンを含む資源であるが,リン回収に当って有害重金属の溶出に注意を要する。そこで,産業廃棄物の処理にも役立つ廃酸を用いる酸処理によりリンを抽出し,その後でリン以外の成分を陽イオン交換法で除去する工程について検討した。そのプロセスを示し,試験に供した下水汚泥焼却灰の成分構成,市販の硫酸および廃酸を用いたリン抽出試験と金属類回収率,陽イオン交換法によるリン以外の成分のカラム通過率を示した。このプロセスは,リン資源回収と廃酸処理を同時に解決するシステム構築に役立つ。

シソーラス用語： *有用物質回収 ,  *灰 ,  *廃酸 ,  リン ,  元素存在度 ,  循環系 ,  重金属 ,  硫酸 ,  酸処理 ,  陽イオン交換 ,  回収率 ,  下水汚泥
準シソーラス用語： 下水スラッジ ,  *リン回収 ,  *焼却灰

分類 (1件)： 資源回収利用  (SC05060V)

引用文献 (4件)：

• 1) 黒田章夫、滝口昇、加藤純一、大竹久夫、リン資源枯渇の危機予測とそれに対応したリン有効利用技術開発、J.Environ.Biotechnol.,4,pp87-94,2005.
• 2) 農林水産省生産局、肥料価格の現状等について、http://www.maff.go.jp/chushi/seisan/hiryou_koutou/pdf/hiryounogenjyou.pdf、2008.
• 3) Smith S.R.A critical review of the bioavaila-bility and impacts of heavy metals in municipal solid waste composts compared to sewage sludge,Environ.Int.,35,pp142-156,2009.
• 4) 佐藤佳之、小山田哲也、羽原俊祐、佐々木昭仁、岩手県の下水汚泥焼却灰の基礎性状およびアスファルト混合物用フィラーとしての適用性、J.MMIJ,128,pp519-525,2012.

タイトルに関連する用語 (5件)： 岩手 ,  下水汚泥焼却灰 ,  廃酸 ,  リン回収 ,  プロセス