抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンピュータの進歩により,大型,高速計算が可能となってきたが,特に最近,GPUの科学計算への応用が計算科学におけるホットな話題である。相転移現象などを,ミクロなモデルに基づき,統計力学の手法を用いて調べることができるが,そのような多体系の問題の数値的な手法として,モンテカルロシミュレーションが広く用いられている。その中で,クラスターフリップモンテカルロ法は,非常に有効な手法であるが,並列計算が容易ではない。本稿では,古典スピン系を対象として,Swendsen-Wangマルチクラスターアルゴリズムの大規模かつ高速なGPU計算を紹介する。特に,複数GPUを用いたアルゴリズムを,TSUBAME 2.0上に実装し,効率のよい計算を実現したことを示す。(著者抄録)