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J-GLOBAL ID：201302241267799727   整理番号：13A0057223

隕石中の炭酸塩の年代測定から探る含水小惑星の形成と進化

著者 (5件)： 藤谷渉 (東大 大学院理学系研究科) ,  藤谷渉 (マックスプランク化学研) ,  杉浦直治 (東大 大学院理学系研究科) ,  佐野有司 (東大 大気海洋研) ,  比屋根肇 (東大 大学院理学系研究科)
資料名： 日本惑星科学会誌 遊・星・人  (Planetary People)
巻： 21  号： 4  ページ： 350-367  発行年： 2012年12月25日 
JST資料番号： L2588A  ISSN： 0918-273X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 太陽系の最初期に誕生した微惑星のうち,特に水や揮発性元素,有機物に富むもの(現在のC,D型小惑星)の形成過程を解明するため,隕石中の炭酸塩に対して,高精度かつ高確度のマンガン・クロム年代測定を行った。分析した4種類のCMコンドライトおよび4種類のCIコンドライト中の炭酸塩は太陽系形成から430-570万年後というほぼ同一の形成年代を示した。炭酸塩は水の存在する環境で形成し,酸素同位体などから形成したときの温度がわかっている。短寿命放射性核種の壊変熱を熱源と仮定して微惑星形成以後の熱史を数値計算し,炭酸塩の形成年代にその温度の水が存在するように微惑星の形成年代に制約を与えたところ,CM,CIコンドライトの母天体は太陽系形成から約350万年後に形成したことが明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： 隕石母天体 ,  *石質隕石 ,  *変成作用 ,  *炭酸塩鉱物 ,  *熱史 ,  *同位体年代測定 ,  マンガン同位体 ,  クロム同位体 ,  小惑星
準シソーラス用語： 隕石熱史

分類 (1件)： 流星,すい星,いん石  (DB04040A)

引用文献 (36件)：

• BISCHOFF, A. Meteorites and the Early Solar System. 2006, II, 679
• LODDERS, K. Astrophys. J. 2003, 591, 1220
• 藤谷渉. 遊星人. 2010, 19, 273
• FUJIYA, W. Nat. Comms. 2012, 3, 627
• TRINQUIER, A. Geochim. Cosmochim. Acta. 2008, 72, 5146

タイトルに関連する用語 (5件)： 隕石 ,  炭酸塩 ,  年代測定 ,  小惑星 ,  進化