抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金属間化合物の合成において燃焼合成は有効な方法である。新たな材料の合成を開発する上で,燃焼合成の機構を理解することは重要である。著者らはこの機構検討のために,熱力学的解析を進める予定であるが,その基礎データの収集を図った。本研究においては,TiAlの燃焼合成において助燃材として用いられるCo-Alにおける反応を,混合圧粉体の燃焼反応とその急冷および溶融AlへのCo線の浸漬によって調べた。粉末を用いた実験では平均粒径がそれぞれ43と30μmのCoとAlの粉末を用い1:1で混合した後圧粉し石英管に真空封入した。これを電気炉で加熱し反応の過程で石英管ごと水中投下し反応を中断させた。Co線の溶融Al浸漬実験では直径1mmのワイヤをAl粉末中に埋込み,これを石英管に真空封入し圧粉体試験と同様の操作を行なった。得たこれらのサンプルについて,光学顕微鏡観察,X線回折,SEM-EDX分析を実施した。これらの実験から,燃焼合成の過程はAlの融解,CoAl
3の生成,CoAl
3の分解→Co
2Al
5→CoAlであると断定した。