抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本事業では,練り製品の原料化技術開発を目的として,サワラ幼魚(サゴシ)の一時貯蔵性や製品の品質向上について検討を行った。サゴシのドレスを緩慢凍結または急速凍結を行い,1か月間貯蔵した。その後,無水晒しすり身を調製し,加熱ゲルの物性を測定した。また,無水晒しすり身を用いて,「から揚げボール」を作り,試食アンケート調査を行った。さらに,高齢者用のタンパク質分解酵素製剤で処理した無水晒しすり身のソフトな加工食品の品質評価を行った。その結果,無水晒しすり身を緩慢凍結処理しても,練り製品の原料として少なくとも1か月間は品質を保持できた。「から揚げボール」の試食では,一般消費者に馴染みの少ないサゴシの練り製品だが,商品として十分受け入れられる可能性が確認された。ソフトな加工食品の開発では,ソフトな物性の面に加え,イノシン酸由来の旨味も強くなるような高品質化を図るためには,タンパク質分解酵素の処理温度を10°Cのような低温に保持する必要があった。