文献

J-GLOBAL ID：201302246438214040   整理番号：13A0014100

放射性降下物に起因した果樹樹体内放射性核種の分布(第2報)-福島第一原子力発電所事故当年における土壌からの放射性Csの移行について-

Radioactivity Distribution of the Fruit Trees Ascribable to Radioactive Fall Out(II):Transfer of Radiocaesium from Soil in 2011 when Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident Happened

著者 (6件)： 高田大輔 (東京大学大学院 農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構) ,  安永円理子 (東京大学大学院 農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構) ,  田野井慶太朗 (東京大学大学院 農学生命科学研究科) ,  中西友子 (東京大学大学院 農学生命科学研究科) ,  佐々木治人 (東京大学大学院 農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構) ,  大下誠一 (東京大学大学院 農学生命科学研究科)
資料名： Radioisotopes  (Radioisotopes)
巻： 61  号： 10  ページ： 517-521 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0494A  ISSN： 0033-8303  CODEN： RAISAB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 放射性核種の降下時に土壌表面を被覆していた鉢植え樹体と非被覆の鉢植え樹体を比較することにより,土壌由来の放射性Csのモモ樹体中への移行を検討した。土壌中の放射性Csは被覆処理により6分の1に低下した。被覆の有無にかかわらず,根の放射性Csは検出限界値以下であった。地上部の放射性Cs含量は地下部に比べて多いが,被覆の有無による差は見られなかった。以上のことから,事故当年において地上部の放射性Cs濃度に対する土壌中の放射性Csの寄与は極めて少ないことが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： フォールアウト ,  果樹 ,  生体内分布 ,  原子炉事故 ,  *セシウム同位体 ,  *モモ ,  *環境放射能 ,  土壌 ,  放射性核種動力学
準シソーラス用語： 福島第一原子力発電所事故

分類 (1件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (6件)：

• 高田大輔. 放射性降下物に起因した果樹樹体内放射性核種の分布-低濃度放射性降下物地域における核果類に関する事例的調査-. RADIOISOTOPES. 2012, 61, 321-326
• 福島県農業総合センター果樹研究所. 農業分野における放射性物質試験研究課題成果説明会 (第3回・果樹) 資料, 平成23年9月12日, 福島県農協会館. 2011
• IAEA. Handbook of Parameter Values for the Prediction of Radionuclide Transfer in Terrestrial and Freshwater Environments. 2010
• ANGUISSOLA SCOTTI, I. Foliar absorption and leaf-fruit transfer of ^<137>Cs in fruit trees. J. Environ. Radioact. 1992, 16, 97-108
• 三井進午. 原子爆発に伴う放射性物質の作物及び土壌に及ぼす影響について (第5報) 核分裂生成物の葉面吸収. 日本土壌肥料学会講演要旨集, 1957. 1957, 3, 85

タイトルに関連する用語 (11件)： 放射性降下物 ,  起因 ,  果樹 ,  樹体 ,  放射性核種 ,  分布 ,  福島第一原子力発電所事故 ,  土壌 ,  放射性 ,  Cs ,  移行