抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,DLC膜の自動車部品への適用事例および今後の開発の方向性について紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:硬質炭素膜の特性と適用分野,自動車部品への適用拡大など,2)自動車部品への適用:自動車部品に適用されたDLC膜の事例,3)DLC膜が適用された部品の開発事例:エンジン燃料系部品(ディーゼルインジェクタ部品,陽極酸化したポンプ部品での摩耗試験結果),エンジン動弁系部品(動弁系部品の構成とバルブリフタ,カムフォロア単体試験による試験後の合成表面粗さとフリクショントルクの関係,Si量の異なるDLC膜の摩耗量と摩擦係数,a-C:H:Siが適用されたロッカアームとそれを含む動弁機構,Ti合金を基材としたバルブリフタの表面および膜の構成とそれぞれのロックウェル圧痕試験および密着試験の結果,可変動弁部品の成膜部位とその構成およびa-C:H:W膜の構造),エンジン主運動系部品(エンジン試験におけるCrめっき,DLCリングのフリクション比較および計算油膜厚さと実測結果の比較,ピストンボス部とピストンピン間のフリクション計測に用いた部品の構成,未処理のピストンピンとDLC膜を成膜したピストンピンの各位相におけるフリクション力と筒内圧,縦軸の差に注意,ピストンスカート部の仕上げ粗さとコーティング種によるエンジンフリクションへの影響),駆動系部品の開発事例(ITCCの構成と電磁クラッチプレート,各表面処理を行ったクラッチプレートのμ-V勾配の耐久試験中の推移,F-1用減速機の構成,各種表面処理によるフリクション低減効果と油温10°C上昇に必要な時間),DLC部品適用に関係する他の開発動向(各エンジンオイルとSUJ2鋼およびDLC膜の組合せでのSRV摩擦試験でのフリクション測定結果など)。