2011年東北沖地震からのP波によって誘発された地震事象の検出

MIYAZAWA Masatoshi; MIYAZAWA Masatoshi

文献

J-GLOBAL ID：201302249535382819 整理番号：13A0597404

2011年東北沖地震からのP波によって誘発された地震事象の検出

Detection of seismic events triggered by P-waves from the 2011 Tohoku-Oki earthquake

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資料名：
巻： 64 号： 12 ページ： 1223-1229 発行年： 2012年
JST資料番号： G0106B ISSN： 1343-8832 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

2011年東北沖地震からの大振幅表面波は,日本を横断して多くの地震事象を誘発したが,より小さな振幅のP波による誘発は不明瞭なままである。日本全国で最初に到達したP波によって誘発された地震事象を検出するため,スペクトル法を利用した。この方法は,震源と伝播の影響を補正するためにある参照事象を用いるものであり,それによって観測点近傍の局所応答が詳しく調べられる。P波誘発は,かつて被誘発非火山性微動(NVT)が観測された地域,及び地震活性地域や火山地域で発見された。P波による誘発歪は10^-8から10^-9の程度であり,それは表面波誘発に必要な誘発歪よりも1から2桁小さい。NVTの地域では誘発事象は,ゆっくり地震が同定されてはいないが,構造性地震のような別の地震事象が同定された。その地域における誘発の時系列はP波到着で始まった。続く表面波は,NVTの誘発に寄与し,おそらくスロースリップも伴って結果的に大振幅のNVTとなった。(翻訳著者抄録)

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地震活動

引用文献 (33件)：

FISCHER, A. D. Dynamic triggering of high-frequency bursts by strong motions during the 2004 Parkfield earthquake sequence. Geophys. Res. Lett. 2008, 35, L12305
FISCHER, A. D. Dynamic triggering by strong-motion P and S waves : Evidence from the 1999 Chi-Chi, Taiwan, earthquake. Bull. Seismol. Soc. Am. 2008, 98, 580-592
FRY, B. Deep tremor in New Zealand triggered by the 2010 Mw8.8 Chile earthquake. Geophys. Res. Lett. 2011, 38, L15306
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HIROSE, F. Outline of the 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake (M_w 9.0)-Seismicity : foreshocks, mainshock, after-shocks, and induced activity-. Earth Planets Space. 2011, 63, 513-518

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