抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
非木材林産物(NTFP)の生産は原則として伐採を含まず,収入を提供することから,森林保全並びに現地人の福祉に寄与すると期待されている。NTFP生産の持続性を決定する因子を進化させるための研究が行われた。本論文はミャンマーのthitsi(Melanorrhoea usitata/Gluta usitata,ラッカー樹脂)生産体系のさらなる知見を提供することを目的としている。thitsiは何世紀もの間利用されてきたが,その生産体系は余り知られていない。サガイン管区でのプロット研究と3つの村でのインタビューからthitsi生産体系についての知見を得ることが出来た。質問は主に以下のようである。(1)樹脂収集の方法,(2)土地と森林の規制状態,財産権と組織,(3)生産者と非生産者の経済状態。その結果は現在ではタッピング法がthitsi樹木に影響の少ないように思われることを示したが,再生活動はなく,法的財産権は不明瞭で,他村の住民による利用を規制する機関はなかった。現状は地方住民の生活の自給自足的方法と,主に比較的安定な需要を持つ家庭的目的のためにある樹脂マーケットの性質によって持続しているように思われた。しかしながら,thitsi木への競争が見られ,そのため住民がもっと多くの現金を必要とし,将来的にマーケットが急速に広がるならば,この森林資源の利用を管理することは困難になるかもしれない。(翻訳著者抄録)