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J-GLOBAL ID：201302250986749021   整理番号：13A1574251

薬剤と乾熱処理の組み合わせによるウリ科野菜の果実汚斑細菌病菌汚染種子の消毒

Combined treatment with chemicals and dry heat to disinfest cucurbit seeds after infestation with Acidovorax citrulli.

著者 (4件)： 窪田昌春 (農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所つくば野菜研究拠点) ,  原一晃 (ナント種苗株式会社宇陀育種研究農場) ,  萩原奈央子 (農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所) ,  白川隆 (農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所)
資料名： 日本植物病理学会報  (日本植物病理学会ニュース)
巻： 79  号： 2  ページ： 92-98 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： F0893A  ISSN： 0031-9473  CODEN： NSBGAM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ウリ科野菜の果実汚斑細菌病はAcidovorax citrulliによって引き起こされるが,果実の輸入には栽培地検査を要する病害である。しかし,日本国内でも発病が認められるため,本研究では,ウリ科野菜の種子消毒の方法について検討した。その結果,Acidovorax細菌に汚染された種子に対しては,銅水和剤(CuSO₄)と酢酸の混合液が有効であった。メロン,キュウリやトウガン種子では,上記混合液に60分間浸漬後,75°Cで4日間の乾熱処理で完全に消毒され,発芽障害もみられなかった。カボチャ茶色と大型種子,ユウガオ種子では,上記と同じ浸漬で,80°Cで4日間の乾熱処理で完全に消毒されたが,発芽の遅延が認められた。カボチャ白色と小型種子では,上記の処理では発芽障害が発生するため,市販種子への適用は難しく,多少の発芽障害が許容できる原種のみへの適用が可能と考えられた。

シソーラス用語： *ウリ科 ,  メロン ,  キュウリ ,  カボチャ ,  ユウガオ ,  植物病害 ,  銅殺菌剤 ,  熱処理 ,  発芽 ,  植物病原菌 ,  *細菌 ,  総合防除 ,  *種子予措 ,  殺菌 ,  脂肪酸 ,  薬物
準シソーラス用語： *Acidovorax citrulli ,  アシドボラックス ,  トウガン ,  果実汚斑細菌病 ,  乾熱処理 ,  *種子消毒 ,  銅水和剤

分類 (3件)： 植物の病虫害防除一般  (FC05010F) ,  微生物に対する農薬  (FB06040Q) ,  野菜  (FC03043X)

物質索引 (1件)： 酢酸

引用文献 (30件)：

• FLETCHER, J. T. Cucumber green mottle mosaic virus, its effect on yield and its control in the Lea Valley, England. Plant Pathol. 1969, 18, 16-22
• 原一晃. ウリ科野菜の果実汚斑細菌病に対する銅水和剤と有機酸の混合処理ならびに過酢酸処理の種子消毒防除効果. 関西病虫研報. 2006, 48, 57-60
• 平田賢司. 日本が輸出国に栽培地検査を要求するわが国未発生の有害動植物. 植物防疫. 1998, 52, 83-88
• HOPKINS, D. L. Wet seed treatments for the control of bacterial fruit blotch of watermelon. Plant Dis. 1996, 80, 529-532
• HOPKINS, D. L. Seed transmission of Acidovorax avenae subsp. citrulli in cucurbits. HortScience. 2002, 37, 924-926

タイトルに関連する用語 (10件)： 薬剤 ,  乾熱 ,  組み合わせ ,  ウリ科 ,  野菜 ,  果実汚斑細菌病 ,  菌 ,  汚染 ,  種子 ,  消毒