抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,地質ボーリングのデータベースが国の諸機関,地方自治体や各種研究機関,他で整備されている。しかし,これまで地質地盤情報データベースを利用した地層の解析に,堆積相の解析やシーケンス層序学などの近年急速に発展した地層学の知識が適用された例は少ない。ボーリング柱状図を学術研究に用いる際の弱点は,1本のボーリング柱状図から得られる情報量が少なく,データの質も一定せず,信頼性も保証できないことである。本稿で提案するShazam層序学は,Shazam(「えいやっ」とか「そらっ」という意味を持つ)線を地質柱状図に断面に描き,地層を解析する方法である。このShazam線を「地質断面図に描く堆積相(層相)境界線」に対して使用し,断面図に詳細な岩相境界線を描くことで,音響断面と同じようなセンスで地層の解析を行い,堆積システムの復元や堆積シーケンスの認定,さらに,堆積作用による地形の変化やテクトニクスの解析などを行う。関西圏地盤情報データベースを用いて具体的に,淀川流域の沖積層断面図,千里丘陵の波蝕崖と基盤の波食平坦面と海進ラビーメント面,伊丹台地と尼崎低地のラビーメント面による解析例を示した。