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J-GLOBAL ID：201302253389953407   整理番号：13A0470225

高粘度ニュートン流体の連続粘度測定を目的としたショートバックエクストルージョン法の提案

Proposal of Short Back Extrusion Method for Enabling Consecutive Viscosity Measurements of High-viscosity Newtonian Fluid

著者 (3件)： 干野隆芳 (広島大 大学院生物圏科学研究科) ,  川井清司 (広島大 大学院生物圏科学研究科) ,  羽倉義雄 (広島大 大学院生物圏科学研究科)
資料名： 日本食品科学工学会誌  (Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology)
巻： 60  号： 2  ページ： 100-109  発行年： 2013年02月15日 
JST資料番号： F0895A  ISSN： 1341-027X  CODEN： NSKKEF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 並進型の粘度測定法は,回転駆動部がなく装置が簡易であることが特徴である。バックエクストルージョン法は同軸の二重円筒を使用する方法で,カップとプランジャーの間の環状部の流動から得られる応力時間曲線から粘度を解析する方法である。しかし,試料が高粘度になると,カップやプランジャーに付着した試料によって正確度が低下し,連続測定ができない欠点があった。そこで,粘度を連続的に測定できる方法として,あらかじめプランジャーを試料の中に沈めておき,その状態から,さらにわずかな距離だけ押し込んで起こる環状部の上部への流動から得られる応力の時間変化曲線から粘度を求める方法(ショートバックエクストルージョン法:SBE)を検討した。測定試料に既知の粘度標準物質および標準粘度液を使用して低粘度,中粘度,高粘度試料を用いて,ずり速度を変化させながら,粘度測定を行い,BE法とSBE法の正確度を比較した。SBE法は連続測定であるにもかかわらず,BE法と比較して,正確度は良好であった。SBE法では,試料が流動する環状路が予め設定されているために,プランジャーの移動距離が短いにも拘らず定常流動が容易に得られ,適切な時間間隔を取れば測定中の高粘度試料の付着も少なく連続測定が可能であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *計測 ,  粘度 ,  剪断速度 ,  Newton流体 ,  粘性流体 ,  連続計測 ,  食品特性
準シソーラス用語： ショートバックエクストルージョン法 ,  バックエクストルージョン法 ,  高粘度流体 ,  食品物性 ,  *粘度測定

分類 (2件)： 粘性,粘弾性の計測法・機器  (AD05070R) ,  食品の品質  (FJ01040F)

引用文献 (23件)：

• MCCARTHY, K. L. A fundamental approach for the relationship between the bostwick measurement and Newtonian fluid viscosity. J. Texture Stud. 1993, 24, 1-10
• GRAWEMEYER, E. A. Line-spread as an objective test for consistency. J. Food Sci. 1943, 8, 105-108
• 川端晶子. 食品物性学. 1989, 1-8
• RAO, M. A. Rheology of fluid and semisolid foods. 1999
• BOURNE, M. C. Food texture and viscosity. 2002, 127-134

タイトルに関連する用語 (4件)： 高粘度 ,  ニュートン流体 ,  粘度測定 ,  提案