抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球環境研究に関して国際科学会議(International Council for Science:ICSU)が推進する複数の国際研究プログラムが再編成され,Future Earthという新プログラムが2015年から10年間実施される予定となり,現在,実行体制の整備が進められている。Future Earthは,これまで実施されてきた,地球圏・生物圏国際共同研究計画(IGBP),地球環境変動の人間的側面に関する国際プログラム(IHDP),生物多様性科学国際共同研究計画(DIVERSITAS)などを引き継ぐものであり,対象とする課題の広がりはそれらと近いが,地球環境の限界の中で人間社会を持続可能なものに転換していくという社会的課題解決を志向することをさらに明確にしている。研究推進の体制としては,研究者とステークホルダーの協働が重視されている。日本はFuture Earthの初期設計に直接かかわることができなかったが,今後は積極的にかかわっていくことが求められている。そしてアジア地域の課題解決型研究のために,アジアの国々による国際共同研究推進体制を整備することに,日本は今まで以上に積極的に取り組んでいくことが望まれている。(著者抄録)