抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は,我が国において観測史上最大のM9を記録し,東日本全域に多大な被害をもたらした。機械構造物の耐震安全性を向上させることは人命を守るだけではなく,技術立国である日本においては事業継続の観点からも極めて重要であり,地震発生後には機械構造物の被災状況や事前耐震対策の有効事例を調査し,今後の耐震対策に活かす必要がある。ここで報告する半導体製造工場は,来るべき宮城県沖地震への備えとして,耐震補強などに加えて緊急地震速報の一早い導入など,2003年より各種地震対策を進めてきた事等が評価され,防災功労者防災担当大臣表彰を受賞するなど,高い防災意識を有した企業である。これらの施策により,今回は想定外の巨大地震に見舞われたものの,地震規模の割には構造的被害は最小限に抑えられたものと考えられる。ただし,頻発する余震やライフライン供給網の停止により復旧に多くの時間を要したこともあり,今後の大震災に備えた対策を講じる上で多いに参考になると思われ,ここに当該事業所が中心になってまとめた資料を元に報告する。(著者抄録)